今月4日、苫小牧で林業作業者にライフル弾があたり、死傷させられるという事件がありました。
どこの誰とも判らないハンターが、強力な火器を持ってうろつくというのは、感覚的に非常に物騒なことで、狩猟をしない人が(実は狩猟者自身も)恐怖感を抱くのは当然のことです。
散弾銃やライフル銃の威力は、ハンター自身が一番良く知っているはずです。ライフル弾が鹿を打ち抜いた傷口なんて、ゲンコツが入るくらいの大穴が開くんだから。普通の歩兵が持ってるアサルトライフルよりも平均的な猟銃のほうがハイパワーなのですよ。
兵庫県でも昨猟期に、行動を走行中の自動車にライフル弾が飛び込む事件がありまして、こちらは犯人は特定されて居りません。幸いにも人身事故ではなかったのですが、現場近隣の方の中には、ハンターに撃ち殺されても逃げられたら殺され損だ、と思われた方もいるようで、私もただハンターだと言うだけで厳しい意見を頂いたことがあります。
危険な道具を任され、自由な猟を認められている以上、過剰なほどフェアにあることが、ハンターの責務である、と私は思います。きっと、ハンターの大多数は同じ思いでしょう。
狩猟というのは他のものに代えがたい愉しみであり、文化であり、人間が自然と付き合うために必須の技術であると私は考えます。自由な狩猟の存続のためにも、一刻も早い事件解決を望みます。