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狩猟に関する我々の考え方
我々猟友会員が行っている狩猟とは、その一面だけを見れば野生動物を殺す行為です。 
 牛や豚、鶏などの家畜、家禽が飼育され、スーパーマーケットやコンビニエンスストアに行けば豊富に食料品がある現代の日本において、なぜわざわざ狩猟を行う必要があるのでしょうか。狩猟に縁の無い方々にすれば、ハンターは自分の愉しみのために野生動物を殺して遊ぶ、残酷な存在に思えるかもしれません。
 
 十万年を超える人類の歴史において、牧畜が行われるようになったのはわずか5千年前に過ぎません。また、日本人が日常的に畜肉を食べるようになったのは、ほんの1世代か2世代、この50年ほどのことです。それまで、狩猟は獣肉や皮革等の工業原料を得るためには欠かせない手段でした。全ての人類も、一般的に農耕民族といわれる我々日本人も、狩猟によって脈々と命をつないできたのです。
 
 日本の国土は人口に比べて平野面積が狭く、人間の居住地と山林の接触が多いという特徴があります。そのため、わが国の自然は、人間の絶え間ない手入れによって調和を保っております。
 たとえば、里山は植林や下草刈りによって森林の無秩序な拡大が防がれ、野生動物と人間との緩衝地帯となります。また、ため池は定期的な水抜きにより小魚や昆虫が生息しやすい環境になり、水鳥の良好な生息地となります。
 
 狩猟もまた、野生鳥獣と人間の距離を適切に保つ手段であるといえます。
 現在、日本の各地でシカやイノシシをはじめとした大型哺乳類の増加、農林業被害の拡大が問題となっています。
 人間の生息域である田畑に野生動物が侵入しないように狩猟圧をかけることは、人間と野生動物の棲み分けのために有効な手段です。
 
 我々は狩猟は人間の自然な営みであり、良好な自然環境と文化的な生活を保つために必須の行為であると考えています。
 
 一方で、住宅地や道路の整備、国民の安全意識の向上など、狩猟や猟銃の所持に関する制約が年々厳しくなっていることもまた事実であります。このような時代にこそ、ハンターの自治組織である猟友会の役割は一段と高まっています。
 
 
 以上の観点から、当ウェブサイトは以下のコンテンツを提供いたします。
 
一般の方に向けて
・猟友会のご紹介
・猟期中の安全について
・猟果(野生肉や皮革等)の入手方法、レシピ
・狩猟と狩猟にまつわる趣味 のご紹介
 
ハンターおよび猟友会員に向けて
・狩猟に関する法律の解説
・安全狩猟のために