先の日曜、姫路からちょっと遠征をして、余所のグループと共猟をしました。犬を使った巻狩りは人数が多い方が楽しいもので、包囲網が広く、密であるほど射獲のチャンスも増えます。
当日は鉄砲撃ちも十数名集まったのですが、加えて6月の見学会に来てくださったお客さんも再訪してくれました。
午前中は残念ながらカラ山。獲物がなかなか出ません。弁当を挟んで午後の部。このときは私は見学の人もいるから、と足場の良い川マチに置いていただきました。
シカは犬に追われると、山の中を走り回った挙句、川に飛び込みます。体温を下げ、体臭を散らすためだと言われます。なので、川までシカが来る時は相当焦っている場合が多く、多少人の気配がしてもマチにかかる場合が多いのです。
そういうこともあって、日がかけて冷えてきてからは焚火までおこして世間話に花を咲かせました。
ワン、ワン…
「犬、鳴いてますね。」
「獲物を追ってますね。こっち来るかなぁ」
ワン…
ガサ
「ん?」
ガサガサ
「来た、来た、来た!」
川に降りてきたメスジカを15メートルの至近距離でパン! ポテン! やったぁ!
実はこのお客さん、春の見学でもすぐそばのマチに獲物がかかっており、銃声を間近で聞いております。んで、この機会には実際に目撃。すごい!
今の日本では、狩猟に関わりのある人間は少数派、狩猟なんて知らんよ、と言う人がほとんどでしょう。でも、狩猟で獲物をものにする快感は、本能レベルで誰でも知っているものです。営業で成果を出すとか、テストで良い点をとるとかいうのはあくまでも狩猟を疑似体験した快感であって、本当の猟の快感はそれらをはるかに超えるものなのです。
猟期はまだ始まったばかりです。興味のある方、いらっしゃい。