猟期に入って何回かキジ撃ちについて回りました。
キジ撃ちはボサボサの休耕田やススキの茂みの中を歩き回りながら、キジを追い出します。犬が上手にポイントして追いたててくれる時は射撃タイミングがつかみやすいのですが、人間の接近だけで驚いて飛び出す場合もあります。大物猟やカモ撃ちに比べて移動が多く、不意に獲物に遭遇する機会も多いと言えます。
私の持っているポンプアクションの銃では、こういうスタイルの狩猟では、実包装填のタイミングが難しい。いつモノが出るかわからないのだから、薬室に実包を装填して、遊低を閉鎖して、いつでも発砲可能な状態で歩き回りたいのですが、そういう事をすると事故の可能性もぐっと高くなります。次善の策として、薬室を開放し、シェルラッチに実包を乗せて、安全装置をかけ、先台を前に送りながら安全解除するだけで発砲できる状態にしております。これならわりと迅速に発砲できますが、それでも複数の操作が必要で煩雑です。
その点、上下でも水平でもブレイクオープンの銃は薬室に実包を装填した上で開放状態で持ち歩けばまず暴発の心配はないし、発砲の準備も1動作で可能です。キジ撃ちには上下2連でも水平2連でも良いですが、ブレイクオープンの方が適していると思います。
散弾銃は近距離の獲物を撃つためであればほとんど万能の銃です。信頼できる銃砲店で購入すれば、基本的にどれを買っても「獲物がまったく獲れない」ということはありません。ですがやはり向き不向きというのはあって、鳥を撃つのとシカを撃つのを1挺の銃でこなすのは無理があります。
猟銃の新規所持許可手続きが煩雑なのは仕方がないと思いますが、追加の銃は簡単に持たせていただきたいものです。