最近の世界的なニュースといえば、アラブ世界の政変ですね。
http://blog.livedoor.jp/yumemigachi_salon/archives/51680543.html
日本ではこういう、流血さわぎになるデモとか暴動というのは久しくニュースになっていないわけで、2008年に大阪の西成で暴動があったときは「日本とは思えない」なんていう感想がこぼれたりします。
日本で猟銃を持とうとすると、ただ金を払って買うというわけにはいかず、警察に許可を申請せねばなりません。この時、住所地の所轄警察署の銃刀保安係の担当者に、銃を持とうとする目的等をかなり詳細に訊ねられます。私自身が話をした担当さんは非常に紳士的だったのですが、それでもまぁ警察でいろいろ訊かれるというのはどうしても気分が良いものではないですね。さらに、家族や近所の方への聞き込み等、いろいろ調べて頂きました。
私自身、平和ボケしているもので、猟銃は危険なモノであるとはいえ、狩猟やクレー射撃をしようとするなら必須の道具なのだから…例えるなら、野球をするためにバットが要るようなもので、極端に粗暴な前科が無くて、家族や近所とケンカしているとかいう不安定な状態で無い限り、すんなり持たせてくれれば良いのになぁ、と思ったものです。
ところで、警察さんにとって、市井に在る猟銃が極端に脅威になる状況といえば、暴動の時が最たるものでしょうね。治安維持の現場に立たれる役割なのですから、お祭り騒ぎの暴徒の中に銃を持ったものが居るなんて、まったくぞっとする状態でしょう。猟銃の所持者自身が暴動に参加しなくても、暴徒が住居を襲撃して猟銃を強奪する可能性を考えると、銃所持申請者の住居のセキュリティ状態まで確認するのは、もっともなことだと思います。
この日本で暴動なんて…西成という特殊な環境だけの事でしょう、と思われるかもしれませんが、有名な成田闘争、一番最近では1985年に、警察側にも重傷者を出す衝突が起こっているのです。
http://www.youtube.com/watch?v=64CGPxi-eAQ&feature=related
映像で見ると迫力が伝わってくると思いますが、顔を隠したデモ隊は遠慮なく投石等の物理攻撃を実施するわけで、もしも彼らがまとまった数の猟銃を装備していたら、流血は倍加されていたことでしょう。1985年って、そんなに大昔の事じゃないですよ。
猟期も終わりに近づいています。今一度、銃や実包の保管状況を確かめ、安全な運用に努めましょう。