コガモの竜田揚げの件で書いた通り、昨日も仕事を午前中休んで出猟しておりました。猟期に入ってからすでに100発以上、獲物に向けて発砲しているんじゃないかしら。鳥撃ちをすると弾をよく使います。
おかげさまで銃床を当てる肩はヒリヒリするし、耳も何となく痛いような痒いような違和感があります。こんなに撃ちまくっていたら、そのうち難聴になってしまうでしょう。(もっとも、先日久しぶりに大阪の地下鉄に乗った後も、しばらく耳鳴りに悩まされたので、騒音にデリケートなのかもしれませんが)。
狩猟は間違いなく獲物の死を伴う行為で、耳に刺さる爆音や肩に来る反動もモノの命をとった手ごたえだと思えばなんてことはありません。むしろ、レーザーみたいなもので、音も煙も出ず反動もなくモノの命だけを奪う猟銃があったとしたら、それは毒ガスみたいなもので、非常にグロテスクな道具でしょう。
飛んでいるカモを撃ち落とすと、何とも言えないスカっとした快感があります。ゴルフや野球の打ちっぱなしできれいにシンに当たった感覚に近い。一方、シカを撃ち倒した時はゾクゾクっとした震えが来ます。何とも言い難い独特の感覚なんですが、子供のころに窓ガラスを割ってしまった罪悪感、不安な気持ちに近いかなぁ。この感覚、わなにかかったシカを刺殺する時なんかは感じない、ほんとに射獲特有の気持ちです。
私の銃は実用一点張りのM870ですが、銃床は良い奴が付いています。購入当初は実猟銃に綺麗な銃床なんていらんのにな、と思っておりましたが、撃ち応えは銃床の材質次第だそうです。猟銃は鉛を前に飛ばす事が出来れば最低限の用は成すのですが、それを超えた面白みがあることは間違いありません。