最近の事務局日誌はまるで狩猟反対派のブログみたいな記事が多いですが、これも問題提起のためです。アイルランドの環境相が、もともと地域的に禁止されていた追い山を全面禁止する方針である、といういうニュースです。
ゴームリー大臣はアイルランド緑の党首でもありまして、環境保護推進派であります。追い山のほかに、ジェットスキーやバギーの山林乗り入れも規制する方針との事です。
アイルランドでの追い山規制は、米国動物愛護協会が提唱する理由(6月23日 なぜ追い山が禁止されたか 参照)に加え、犬に追われた鹿が突然道路に飛び出して危険だ、という理由にも言及しております。
欧米は日本以上に動物愛護、特に犬の福利意識が高く、猟犬を道具のように使うハンターは厳しく非難されております。これはただ犬を可愛がっているだけではなく、犬のしつけが行き届いており、人間に非常に近い、友好的な生き物であるという意識が根底にあります。
例えば「犬に噛まれた」という表現は、日本では「避けようの無い災難に遭遇した」というくらいの意味で用いられますが、英語では「賢い犬に噛まれるのだから、何か変ないたずらでもしたのだろう。馬鹿な奴だ」というような含意があります。
私自身の海外体験はわずかではありますが、確かにイギリスの、少なくとも都市部で見かけた犬はしつけが行き届いており、日本で見かける犬の散歩のように飼い主が犬に引きずられるような光景は一度も見ませんでした。もちろん日本でも犬の躾のレベルは年々向上しており、これは歓迎すべきことであります。
日本において犬の福利意識、権利意識は今後も高まり続けるでしょう。この流れの中で、猟犬に対する世論がどのように変わっていくかは、ひとえにハンターの振舞いにかかっているといえましょう。