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2010/07/29

ハンターよ、もっと発信しよう!

Tweet ThisSend to Facebook | by kanri
先の日誌に書いたとおり、今日は行政関係者対象のクマ出没対応研修を受けておりました。
 
 んで、私は行政関係者かつハンターなので気になってしまったんですが、この研修にハンターがほとんど参加して居なかったのです。鳥獣保護員さんは3人いらっしゃっていましたが、うち2名は私のツレです。
 
 
 クマ出没対応といっても、結局ひどいトラブルになって、クマを殺処分せねばならなくなったら、それはハンターの仕事です。一番危険な汚れ仕事をするハンターも、研修に参加したほうがええんとちゃいますかねぇ?? 
 行政に悪く言えば、危ない仕事を押し付けるハンターを軽んじているんじゃなかろうか。猟友会に悪く言えば、野生鳥獣の保護管理の最前線に居る身として、もっと行政に積極的にモノを言おう、と言った所です。
 
 兵庫県でのクマの保護に関して、猟友会は1992年度より捕獲を自粛しています。その後、1996年度には条例で捕獲が禁止されました。ハンターは、クマが減少していることを判って、文字通り行政に先んじで「自粛」してきたのです。
 
 ちなみに、禁止よりも自粛のほうが好ましいのはちょっと考えればわかると思いますが、例えばシシ狩りの最中に猟犬が偶然クマと乱闘になったとき、禁止だったら犬を見殺しにするか逮捕を覚悟でクマを殺すことになります。一方、自粛ならもちろん合法的にクマを撃って猟犬を助けることが出来ます。何が起こるかわからない猟野で、絶対にクマを撃ってはいけないというのも無体な話です。
 
 ハンターは、行政よりも良く自然のことを判っています。
 
 例えば、兵庫県の一部の地域では、5年ほど前からイノシシに疥癬が流行し、毛の抜けたシシが冬を越せず、その数を減らしたことがあります。ここ1,2年は、シカにおいて疥癬ではないようなのですが、多量のダニの付着と脱毛が見られるのです。
 
 数年後、シカの激減があるのではないか、とハンターは危惧しております。
 
 狩猟に関する法制度は、いつも後手後手です。もっとハンターの知識を利用していただきたいものです。

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