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2011/03/16

映画の中のショットガン

Tweet ThisSend to Facebook | by kanri

実は私もそうなのですが、日本で銃に興味を持つきっかけとなるのは、映画やドラマのガン・アクションシーンにあこがれて、という事が多いのではないでしょうか。

 画面の中でよく見かける銃は、先ず一番多いのは拳銃。残念ながらこれを民間人が国内で所持するのはまず無理。所持が許可されたとしても、競技用の単発で、映画の小道具で使うようなタイプではありません。次に多いのがライフル。特に戦争映画なら、軍用銃のオンパレードです。例えば米国系のM1ガーランドは民生用M1A1として、M1カービンはお馴染みホーワ・カービンとして所持できる場合があります。レミントンM700ベースの狙撃銃が活躍する映画も多いですね。

 さて、映画で最も見かけにくいタイプである散弾銃、ショットガンが、日本で一番所持の敷居が低いのですが、探してみると散弾銃が印象的に登場している映画がいくつか見つかりました。

The Getaway -ゲッタウェイ-
 ちょうど都商事に在庫しているウィンチェスターのポンプアクション Model 1300 Deerがこの映画に出てくる銃と似た仕様なのかな、と思ったのですが、調べてみたらマックィーンが持ってるのはハイスタンダードK1200だった…orz
 せっかくショットガン・アクションが格好良い映画No.1なのに、日本にほとんど入ってきてないメーカーとは、残念。
 

TATOO<刺青>あり
 1982年の東宝映画。宇崎竜童主演。1979年の三菱銀行人質事件を基にした映画なので、作中でも上下2連の散弾銃が出てきます。
 事件の際に犯人の梅川昭美が用いたのは ミロク モデル1800 SW のスキートガンですが、映画に出てくるのはモデル2800にも見えます…。
 ちなみに私、警察OBの知人の前でツルっと三菱銀行人質事件の話題をだしたら、1時間くらい当時の思い出話に付き合う破目になりました。
 
tatooあり
こちらは映画。
 
梅川
こちらは報道写真。
 
 
 
八つ墓村
 1977年の松竹映画の方です。山崎努演じる多治見要蔵が村人を惨殺する際に、猟銃を振り回しているのですが、どうも動きが早くて銃種が判然としない…。肩からかけた弾帯には12番らしきショットシェルが刺されているので、散弾銃には違いないし、単身銃で、操作を見る限り自動式のような感じです。先台が細いのはブローニング系のガスオートに似ていますが、ちょっと決定はできません。
 この映画のモチーフになった津山事件では、犯人が使っていたのはブローニング オート5でした。1938年当時はブローニングの自動式といえばオート5しかないので、おそらく間違いないでしょう。
 
 
 
 

 まぁーこの記事を書くにあたっていろいろ調べましたが、特に日本の映画で猟銃が登場するのは、ほとんどが事件がらみであって、必然的に銃は常に凶器として扱われています。
 我々はスポーツとして健全に銃を楽しんでいるのですが、日本で銃を持っているというと、ちょっと怖がられる方もいらっしゃるわけで、その理由の一つはやはりメディアでの扱われ方なんでしょうね。


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