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2010/11/12

ハンターの本棚

Tweet ThisSend to Facebook | by kanri
まぁー最近、猟友会がニュースに登場するといったらクマがらみですね。インターネット配信のニュースでは、視聴者というか読者が自由にニュースにコメントをつけられるので
「猟友会の連中はクマが撃てて大喜びだろう」
とか、
「クマがかわいそうだ、なぜ殺すんだ」
「いやいやクマの怖さを知らないだろ。リラックマやプーさんじゃないんだから」
とか、悪く言えば軽率、良く言えば率直な意見を数々見ることができます。
 
 私もこのブログを執筆してはいますが、あくまでもにわかのハンターですのであまり突っ込んだ意見表明は避けています。インターネットを媒体に意見を発表する場合にありがちですが、Wikipediaを見ただけで何でも知ったつもりになり、十分な知識の収集と実践による裏付けもないまま語ってしまうのでは半可通そのものです。せめてネット検索だけではなく、自分でお金を出して本を読むことも厭わないようにしましょう。
 
 例えば、クマに興味があるなら米田一彦氏と宮崎学氏の本は読んでおきたいものです。
 
 他にも、狩猟は文章に残しにくい知識の体系ではありますが、獲物の痕跡を探す「見切り」にはこんな本も有効だと思います。
 あと、シカの活用、食用というなら料理人サイドの意見も知りたいところで、ジビエで検索すると「ジビエ大全」という書籍があります。私は図書館で読んだんですけど、大全というよりはさわりの紹介といった感じで、まあ買う事は無いかな…という感じでした。
 狩猟そのものは現場に居合せないと理解できないものですが、その居合せるというのがなかなか難しい。書籍である程度でも知識を補う事が出来るのなら、値打ちがある事だと思います。
 
 私はもともと銃と生物と食への興味から猟を始めたもので、大げさにいえば狩猟は文化であると考えています。
「動物を殺すなんてかわいそう」
という意見に対して、ハンターは
「牛も豚も可愛い動物で、誰かが肉にしているんだ。皆、自分でやっていないだけで、それを食べているんだ」
というプリミティブな反論しかできない場合が殆どです。狩猟は文化だとするなら、もう少し突っ込んだ議論になると思いませんか? 
 このブログも、微力ではありますが、狩猟者の意見を発信していきたいと思います。

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