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2012/01/13

狩猟見学会 アンケート集計

Tweet ThisSend to Facebook | by kanri

兵庫県猟友会姫路支部主催狩猟見学会 アンケート

実施日 平成231123

参加人数 見学者 39名(男性23名 女性9名 中高生7名) 猟友会員約50

 

時間割

9時    現地集合(姫路市夢前町山之内 もと山之内小学校駐車場)支部長あいさつ、諸注意など。

930分 入山開始。猟友会員1名につき参加者1名ないし2名が付き添い、マチおよび犬を使った勢子(2組)の見学。

10時   勢子入山。2ヶ所のマチでシカ目撃、発砲するも捕獲には至らず。

1130  マチ解除。猟友会員、見学者、下山。

12時ごろ 猟場近くの猟友会員ガレージにて、あらかじめ捕獲してあったシカの解体見学。シカ、イノシシ試食。(バーベキュー、シシ汁)。

14時ごろ 解散。

 

アンケート

 参加者39名中25名より回答。

 

質問項目と回答。

1. 見学会に参加した動機(複数回答)。

 ・狩猟に関心があった   18

 ・環境問題に関心があった 4

 ・友達から誘われた    6

 ・その他         3名 (前回の見学会参加者、クラブ活動の一環。)

 

2. 見学会を知ったきっかけ。

 ・口コミ         14

 ・インターネット     8名(猟友会姫路支部、姫路市ウェブサイトで宣伝。)

 ・店頭(都商事銃砲店)  3

 ・その他         5名(グループ参加、クラブ活動。口コミと重複あり)

 

3. 見学会の感想

(良かった点)

・直接、狩や解体を見ることができた。

 ・初めての貴重な体験が出来た。

 ・山に登れたこと、シカの解体を見ることができたこと。

 ・シカの角、頭部をもらえたこと。(お土産として、子どもに進呈した。)

・猟師の方に話をしてもらえたこと。

・料理が美味しかった。初めて食べる物だった。

・料理が美味しかった。目の前でハンティングを見学できた。

 ・山の中で体感できたこと。犬や銃を見れたこと。無料だったこと。

 ・話しやすくて、楽しかった。料理も美味しかった。

 ・狩猟について色々なことを教えてもらった。

 ・一緒に山に入れたこと。おみやげに頭をもらえたこと。

 ・肉が美味だった。勢子に参加できた。

 ・無料で、狩の見学から食事まで、盛りだくさんだった。

 ・肉が美味しかった。

 ・命のいただき方を目の当たりにした。

 ・一緒に山に入れたこと、料理が美味しかったこと。

 

(改善して欲しい点)

 ・食事をする環境(昼食会はガレージにて開催。)

 ・実際にハンティングの体験をする。

・勢子の注意事項を詳しく教えて欲しい。

・特になし。

・猟を間近で見られた

 ・知らない世界を知りえた。

 ・狩猟だけではなく、森の話も聞けた。

 ・狩猟の他、解体見学、試食も楽しかった。

 

(次回に期待する内容)

・新しい肉料理の紹介

 ・猟銃やハンティングの知識を教えて欲しい。

 ・シカが見たかった!

 ・イノシシの狩ったやつを見たい。

 ・イノシシが見たかった。

 ・シカと遭遇したい。

 ・参加する人数を増やして欲しい。

 ・講義の締めなどのタイミング、進行をわかりやすくして欲しい。

 

4. その他、ご意見。

 ・本物の解体を見られたのは本当にいい体験だった。肉がどのように得られるのか良くわかった。ありがとうございました。

 ・子どもがクラブ活動で頭の骨をもらった。ありがとうございました。

 ・他の地域でも同様の見学会を開催してほしい。(三田市からの参加者)。

 ・シカの頭部をクラブ活動の展示として、次回の学園祭で展示したい。(中学生の参加者)

 ・シカを見ることは出来なかったが、猟犬の鳴き声や銃声のとどろきなど現場の雰囲気をあじわえた。良い経験になった。

 ・がんばってください、タバコ吸いすぎないで!

 ・とても親切でよかった。

 ・また来たい、料理法なども知りたい。

 ・年に何回も開催して欲しい。

・また参加したい。

・森の環境が保たれるように、願います。

・友人を連れてこられて良かった。(3度目の見学者の方)。

・今後も猟友会の活動を知る機会が欲しい。

・狩猟や射撃の経験、体験をする機会を、猟友会として設けて欲しい。

 

 

5. 主催者側からの感想と解説

 姫路支部が協力、主催する有害捕獲および狩猟の見学会は今回で3回目になります。第1回(200910月)は兵庫県主催、姫路支部協力。第2回(20106月)と今回は姫路支部主催でした。第2回より姫路支部の独自開催ですが、2回目の参加者は17名、今回は39名の方に狩猟に親しんでいただくことが出来ました。

 

 この見学会の第一の目的は狩猟の普及、新規ハンターの獲得です。兵庫県主催の第1回は、狩猟免許新規取得者から見学者を集いました。しかし、第2回見学会からは門戸を広げ、一般の方に狩猟に親しんで頂く機会として、教育関係、飲食関係、環境、農業関係の仕事の方、あるいは、犬が好きな方、山が好きな方などにもお声がけをして、まずは気軽に遊びに来て頂くようにしました。その結果として「貴重な体験ができた」などの感想をいただけていることは、まずは目標を達成していると思います。今後これを更に進めて「実際に狩猟をしてみたいと思った」あるいは「狩猟をはじめるきっかけとなった」という感想をいただけるように、今後も取り組みを続けたいと思います。

 

 また、今回は中学生、高校生の方にも7名(3グループ)参加いただきました。狩猟というのは伝統文化であり、環境問題とも深く関わるものですので、課外活動の題材として優れているものと思います。また、お子様がいらっしゃるということで、特に狩猟を楽しむ和気あいあいとした雰囲気が高まったのも良かったと思います。

 

 見学会は参加費無料、試食会の食材などは猟友会員からの提供で実施しています。参加費無料ということで、参加者の方から悪い感想が出にくいという面はあるでしょうが、リピーターの方もいらっしゃいますし、おおむね好評を頂いていると思います。

 

 狩猟の世界は、関わりがない方にとってはなかなか近づきにくいものでしょうが、日本の自然環境を考える上で欠かせない、古くから受け継がれてきた人間の営みです。今後も狩猟の普及、継続のために取り組んでいきたいと思います。

 

6. 感想、ご意見に対する回答。

・食事の環境について…

 今回、肌寒い季節ということで、猟友会有志に猟場近くのガレージを提供して頂きました。獲物の解体が可能で、なおかつ猟場の近くで、飲食も出来る場所というのはかなり限られてくるということは、ご理解いただきたいところです。

今後、たとえば、参加費負担を1,000円程度お願いして、試食会のみ屋内で、ということも考えられますが、猟に親しむという意味からいうと今回のような環境の方が「感じが出る」とは思います。

初夏あるいは初秋の、特に気候の良い時期に見学会を開催できるのであれば、屋外バーベキューというのも検討したいと思います。

 

・見学会の内容について…

 見学会の基本メニューは、ハンターとともに入山体験、解体見学、試食ということになると思います。また、ハンター同士が無線を使って連絡を取り、獲物の動きを予想して追い詰める頭脳戦も巻き狩りの魅力だと思いますので、下回りの車への同乗も可能です。また、犬が生き生きと猟野を駆け回る様子を見たいという方には、勢子との同行をお勧めしています。

 巻き狩りの場合、参加者全員が獲物を目撃できるわけではないという難点はありますが、ハンターとともに猟場に入ることで、登山道や観光コースから見るのとは違った山の表情を体験して頂けると思います。また、仲間同士の連携や、協力して獲物を捕らえる楽しみは、巻き狩りのまさに醍醐味であると思いますので、そのあたりも含めて楽しんで頂ければ幸いです。

 解体もまた、ハンターの大切な仕事の一つです。生き物を食べ物にし、命をつなぐという体験は、現代では難しいことですし、参加者の方にとっては新鮮で、また、ある意味ショッキングな光景だったかもしれません。

 しかし、一部の参加者の方には、実際に獲物に触れて、刃物を入れるという体験もして頂けました。また、この見学会の基本はハンティング入門ですので、ハンターとなったあかつきには、解体も自分でやって頂くことになります。今後も解体見学は一つの目玉として続けたいと思っています。

 試食については、一緒に山を歩いて頂いた後のバーベキューですので、それなりに楽しんで頂けたと思います。匂いが出やすく、調理が難しいといわれるシカも、タレをつけて炭焼きにすることで美味しく食べることが出来ます。獲物を捕らえてから、美味しくいただくまでがハンターの本分ですので、一緒に楽しんで頂けたことは大いに有意義だと思います。

 

・ハンターとの交流など。

 関わりのない方にとっては、なかなか狩猟の世界に触れるきっかけすらない、というのが現状で、ハンターというのもなにか物騒なおっさんたちだなぁ、と思われてしまうことが多いと思います。ハンターがテレビや新聞に出るのは、事故を起こした時が多く、あまり良い事が報道されにくいということもあると思います。しかし、見学会に参加いただいた方には実感いただけたと思いますが、ざっくばらんで、気分の良い人が多いというのも、また事実です。特に、ボランティアで見学会に協力いただけるような猟友会員は、話が面白く、親しみやすい方が多かったと思います。

 やはり、銃や猟犬を使って獲物を捕らえる狩猟の現場は、危険も伴うので、簡単に誰にでも見ていただくわけには行かない、という一面はあります。

また、既存のハンターが改善すべき点として、例えば猟場の路肩に車を停める際に、なるべく一般の通行の邪魔にならないようにするなど、今後さらに気を配っていく必要もあると思います。

 このような見学会が、一般の方に狩猟に親しんで頂くとともに、ハンターにとってもあらためて安全に対する配慮を見直したり、今後の狩猟のあり方を考える機会になればと思います。

 

・その他。

 狩猟見学、体験会というと、本当ならば、実際に銃を撃つことができれば一番ストレートな「体験」ということになるのでしょうが、残念ながら日本ではそれは不可能です。代わりに、射撃シミュレータでの体験や、ハンターとの交流などで雰囲気を味わって頂ければと思います。また、狩猟の概要や始めるための手順を紹介した資料の配布なども必要かと思いますので、今後検討したいと思います。


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